初めての経営者交流会:参加前の準備・当日の振る舞い・翌日のフォローアップ
初めて経営者交流会に参加する方向けに、事前準備(自己紹介・名刺・目標設定)、当日の会話の進め方、翌日のフォローアップまでを手順で解説。1回の参加を継続的な関係につなげる方法をまとめました。
経営者交流会は、参加するだけでは成果になりません。「誰と会うか」を準備し、当日に「何を話すか」を決め、翌日に「どう続けるか」を実行して初めて、時間と参加費に見合う価値が生まれます。本記事では、初めて参加する方を想定して、準備から翌日のフォローアップまでを手順で解説します。
参加前:3つの準備
1. 参加する目的を1つに絞る
「人脈を広げたい」では行動が決まりません。「製造業の経営者と2人話す」「資金調達を経験した人に1人話を聞く」のように、数値と対象を含む目標を1つ決めます。目標が決まると、告知ページで参加者層を確認する意味が生まれ、当日に話しかける相手も選べます。
2. 30秒の自己紹介を用意する
交流会での自己紹介は「社名と役職」だけでは記憶に残りません。次の3要素を30秒に収めます。
- 誰の、どんな課題を解決しているか(「製造業の中小企業向けに、在庫管理をクラウド化しています」)
- 今、何に取り組んでいるか(「今年は関西への展開を進めています」)
- 今日、誰と話したいか(「関西で販路をお持ちの方とお話しできれば」)
3つ目を入れることで、相手が「それなら〇〇さんを紹介しますよ」と動きやすくなります。
3. 名刺と連絡手段を決めておく
名刺は最低20枚。加えて、名刺交換後にすぐつながれる手段(LINE、Facebook、LinkedInのいずれか)を1つ決めておきます。相手によって使い分けると管理が煩雑になるため、自分の主要な連絡手段を1つに固定するのがコツです。
当日:会話の進め方
開始15分前に到着する
開始直後は参加者が少なく、主催者と話す時間が取れます。主催者は参加者全員を把握しているため、「〇〇業界の方はいらっしゃいますか」と聞けば、目当ての相手を紹介してもらえる可能性が高まります。
「聞く7割、話す3割」
経営者は自分の事業について話すことに慣れていますが、交流会で印象に残るのは「よく聞いてくれた人」です。相手の事業の課題や、最近の取り組みを質問し、自分の話は相手が聞いてきたときに30秒版で答えます。
1人あたり10〜15分で区切る
2時間の交流会で話せるのは、せいぜい6〜8人です。話が弾んでも「後日改めてお時間いただけますか」と切り上げ、次の相手に移ります。深い話は交流会の場ではなく、後日の個別面談に回すのが定石です。
名刺の裏にメモを残す
話した内容、相手の課題、次のアクション(「資料を送る」「〇〇さんを紹介する」)を、その場で名刺の裏に書きます。翌日には確実に忘れているためです。
翌日:フォローアップ
交流会の成果は翌日の行動で決まります。24時間以内に、話した相手全員に短いメッセージを送ります。
- 宛名と、どこで会ったか(「昨日の〇〇交流会でお話しした△△です」)
- 会話の内容を1つ具体的に(「在庫管理の課題のお話、参考になりました」)
- 次のアクション(「お約束した資料をお送りします」「来週、30分ほどお時間いただけますか」)
全員に個別面談を申し込む必要はありません。目標に合った1〜2人に面談を申し込み、残りの方には「またイベントでお会いしましょう」と関係を保つメッセージを送ります。
2回目以降:同じ場に通う
人脈は1回では機能しません。同じ交流会に2〜3回参加すると「常連」として認識され、主催者や他の常連から人を紹介してもらえるようになります。交流会の選び方で解説したとおり、継続して通える場所と頻度のイベントを1つ「定例」にすることをおすすめします。
初参加のチェックリスト
- 目標を「対象+人数」で1つ決めた
- 30秒の自己紹介に「今日誰と話したいか」を入れた
- 名刺20枚と、連絡手段を1つ決めた
- 開始15分前に到着し、主催者に挨拶した
- 1人10〜15分で区切り、名刺の裏にメモした
- 翌日24時間以内にメッセージを送った
参加するイベントがまだ決まっていない方は、イベント一覧から都道府県・テーマ・時間帯で絞り込めます。東京都内なら区別ページで、オフィスの近くの交流会を探すのが続けやすい方法です。
よくある質問
1人で参加しても大丈夫ですか?
経営者交流会の参加者は大半が1人で参加しています。同伴者がいると内輪で固まりやすいため、むしろ1人参加のほうが多くの人と話せます。
服装はどうすればよいですか?
ジャケット着用が無難です。IT・スタートアップ系の交流会はカジュアルな場合もありますが、初回はジャケットで行き、雰囲気を見て2回目以降に合わせるのが安全です。
営業されたらどう断ればよいですか?
「今は検討していませんが、必要になったらご連絡します」で十分です。無理に断る必要はなく、相手も交流会で即決を期待していません。
